アメリカは一般的に「こうでなくては」という縛りが少なく、カリフォルニアの飾らない自由なファッションは、人々のライフスタイルや気風を反映しているように思います。ロックリンに見る服装、日本と違う点について取り上げます。
堅苦しさがなくカジュアルな傾向
ロックリンでの普段のファッションは、極端にいえばTシャツとジーンズさえあれば事足ります。寒くなるとそれにHoodie(フード付きパーカー)などのジャケットを羽織って調整します。車での移動が主なのであまり厚手の上着を必要としないのと、日本人に比べてアメリカ人は冬でも薄着で平気だというのも、特徴だと思います。
企業の景品らしき商品のロゴ入りTシャツ、大学名や観光地名が大きく書かれたトレーナーなど、日本人だと躊躇しがちな洋服でも、アメリカ人は気にせず外出着にしています。会社に行く時の服装は、業種や職種にもよりますが、TシャツとジーンズでOKという職場も多いです。街でスーツやジャケット、ネクタイを着用した男性をあまり見かけません。オフィスで働く女性は、ワンピースやハイヒールなどそれなりにきちんとした服装ですが、日本ほどのフォーマル感はない印象です。
なお、ロックリンは日差しが強く、眼球保護のためにほぼ1年を通してサングラスをかけますが、日本のようにキザ、格好つけているなどとは思われません。屋外で目上の人と話す時に、サングラスを外さないと失礼にあたるということもないようです。また、日本人男性は外出時にバッグを持ち歩きますが、ロックリンの男性の多くは、仕事以外では財布とスマートフォンをポケットに入れ、手ぶらで歩いています。
夏には肌を見せる、解放的なスタイル
ロックリンの夏は、気温が40度を超える日もあります。解放的な気候も手伝って、肌の露出は高くなりがちです。男性が短パン1枚の姿でジョギングしているのを見かけますし、女性ならキャミソールやタンクトップに短パン、足元はビーチサンダルの姿が目立ちます。年頃の若い女の子は特に、太ももをあらわにした短いパンツをよく履いています。日本であれば目立ちますし、大人たちに不謹慎と思われそうなものですが、アメリカだと特に違和感がないのが不思議です。
肩と背中丸出しのタンクトップに体のラインがはっきり出るレギンスパンツ、といったスポーツウェアのまま店舗で買い物する女性も多くいます。下着が見えていてもあまり気にしないようです。アメリカのトップスは胸元があいたデザインが多いので、谷間が見えることも珍しくありません。日本の女性の多くはあえて隠そうとするバストやヒップを、アメリカでは体型に関係なく強調する傾向があります。一般に、日本のようなゆったりしたシルエットや「可愛い」スタイルより、体のラインに沿った「セクシーでクール」な服が好まれると言えるでしょう。色についても、日本人の服装に多い中間色や地味な色より、原色に近い濃い色や明るい色調が目立ちます。
“違い”は個性、自分らしい姿で
「年相応の格好」というのも、ロックリンではあまり心配する必要はありません。日本ではジーンズを履く中高年層は稀のようですが、アメリカ人は幾つになってもジーンズを愛用しますし、夏になれば90代の老人も短パンを履きます。
インドや中東からの移民で、母国の民族衣装を普段着にして暮らす人たちもいます。それが堂々とできるのも、「人はみな違って当たり前」と個性を尊重する共通の概念があるからでしょう。ロックリンは、人にどう思われるかにとらわれず、それぞれが自分らしさを貫きやすい環境だと思います。日本から来て、服装まで適応する必要はなく、自分が心地よいと思う恰好をすれば良いのではないでしょうか。