どこに行けばいい?役所での手続き

外国に住むことになったら、現地でもさまざまな手続きが必要です。どこでどのような手続きをするかは国によって違いがあるので、私たちの生活に関係の深い、市役所、県庁、日本国領事館でどんな手続きが行えるのかを紹介します。

意外に行く機会は少ない!?サラン・レ・バンの市役所

日本で一番お世話になる機会が多い役所は市役所ですが、フランス国籍を持っていない場合、あまり市役所を訪れる機会は多くありません。例えば、子供がいて公立の学校に通っている場合、スクールバスなどの手続きは市役所で行い、カードを発行してもらいます。ほかにも、ごみ回収やごみ集積場へのアクセスカードに関することなどで市役所を訪れることもあります。一方、フランス国籍を持っている人は、戸籍関連の手続き、パスポートやIDカードの発行などを市役所で行うため市役所を訪れる機会は多くなるでしょう。そして、フランスには複数の警察組織があり、自治体ごとに自治体警察が設置されているので、自治体の条例に関することや事故防止、遺失物などといったことは市役所の自治体警察に相談します。ほかにも市役所では、市内の学校の子供たちの作品の展示会や時節に合わせた催し物を行うこともあるので、機会があれば覗いてみるのもいいでしょう。

何かとお世話になる県庁

フランスに長期滞在するときに必要な滞在許可証の申請は県庁の管轄です。また、フランスの滞在許可証は18歳以上にならないと発行してもらえないため、日本国籍の未成年がフランスから外国に行く際にはフランスに住んでいることを証明する書類としてDocument de CirculationまたはTitre d’Identité Républicainが必要になりますが、この書類も県庁に行って申請します。ほかにも、日本の運転免許証をフランスの運転免許証へ交換するのも県庁です。フランスと日本の間には協定があって、日本の有効な運転免許証を所持している人は、技能・筆記試験なしでフランスの免許証と交換してもらうことができます。フランスで車を購入した場合にも、車検証の記載事項の変更を県庁で行います。サラン・レ・バンのあるジュラ県の県庁所在地は車で50分ほどのロンス・ル・ソニエ(Lons-le-Saunier)です。必要な書類などは県庁のホームページで調べたり、電話で確認したりしてから出かけましょう。

ストラスブールの日本領事館

フランスに滞在していることを報告する在留届などは領事館に出向く必要がなく、インターネットで手続きが行えます。また、各種証明書などの発行は郵送でも対応してもらえるものが多くあります。しかし、パスポートの更新などはストラスブール(Strasbourg)にある日本領事館まで本人が出向かなければなりません。距離的にはリヨンの領事館の方が近いですが、サラン・レ・バンはストラスブール領事館の管轄なので、車で片道3時間かかるストラスブールで手続きをしなければいけません。通常パスポートの発行・更新には2営業日かかりますが、サラン・レ・バンは遠隔地のため即日発行してもらうことができます。それでも、申請書を提出してからパスポートが発行されるまで4時間ほど時間を要するため、事前に領事館に電話して予約を取ってから出かけましょう。ときには車で40分ほどのブザンソン(Besançon)で領事出張サービスが行われることもあります。フランスに長期滞在する際には、避けては通れない役所での手続き。日本とは勝手が違うことも多いので、必要書類など下調べを入念にしてから出かけるようにしましょう。

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