サラン・レ・バンは田舎の小さな町で、比較的治安もよく、住みやすい街です。しかし、そうはいっても外国であることには変わりがありません。日本では当たり前のことが、ここでは通用しないこともよくあります。今回は、学校生活における習慣の違い、学校教育に関する動向などについて紹介します。
子供の一人歩きは厳禁!?
サラン・レ・バンに限らず、フランスでは小学生以下の子供が一人で歩いている姿を見かけることはほとんどありません。通学も親やベビーシッターが送り迎えをするか、スクールバスで学校の門まで来るかで、放課後も子供だけで友人の家や公園に行く姿を見かけることはないに等しいといっても過言ではないでしょう。中学生になると一人で登下校する生徒も多くなりますが、事前に学校に登下校時間を報告するなど、厳しい管理下に置かれることには変わりがありません。理由はもちろん、交通事故や誘拐などの事件に巻き込まれないようにするためです。交通事故はどこでも起こりうることですが、誘拐などの大事件は全国ニュースでときどき報道される程度です。サラン・レ・バンの治安はそこまで悪いとはいえないのですが、こうした努力があって事件が起こっていないと考えることもできます。ですから、郷に入っては郷に従え、サラン・レ・バンで子育てをする場合には子供に一人歩きをさせるのは控えるようにすべきでしょう。
水曜は休み?それとも半日?
フランスの学校では、週6日から4日という就学リズムが頻繁に変更されています。例えば、2008年度から2013年度までは水曜日も休みで、学校に行かなければならない日は月、火、木、金の週に4日間でした。ところが、2014年からは水曜日の午前中は学校に行かなければならなくなり、2017年現在、幼稚園から高校では、水曜日は午前中だけの半日授業です。しかし、2017年の6月にフランスの教育省から発表があり、自治体の財政状況により、スクールバスや学童保育などの費用を削減する目的で水曜日の授業を続けるか、なくすかを自治体ごとに決めてもいいことになりました。そのため、サラン・レ・バンでは2018年度からの水曜日の午前中の授業についてはまだ決定されていない状況です。いずれにしても、水曜日の午後の授業はないため、共働きの家では子供を学童保育に入れるか、ベビーシッターを雇うか何らかの対策をとらなければなりません。水曜日の授業をなくすことは家庭の出費を増やすことにつながる可能性があるなどの意見もあり、水曜日の授業に関する論議はまだまだ続きそうです。
セレモニーがない!
フランスの学校には、入学式、卒業式といったセレモニーがありません。学校や先生によっては小学1年生の初日には親が子供に教室まで付き添い、何らかの説明があることもあります。しかし、フランスの小学校の最終学年である5年生の最後の日には普通に子供を迎えに行くだけです。ほかにも、日本ではおなじみの保護者参観、運動会、学芸会などもありません。そのため、フランスで学校生活における子供の成長を垣間見ることができるのは、学年末に催されるFête d’écoleだけです。Fête d’écoleはその時々に先生や生徒、保護者がさまざまな趣向を凝らしたもので、子供たちによる寸劇やダンス、歌などを見て、その後親も参加してみんなでバーベキューをしたり、祭りのような出店を開いたりすることもあります。サラン・レ・バンの学校にもセレモニーはありませんが、必要があれば自分から先生にコンタクトをとったり、遠足などの付き添いに立候補したりすることができます。学校での子供の様子を知りたければ、積極的に学校に関わっていくようにしましょう。