いざという時のために知っておこう!サラン・レ・バンの医療事情

外国に住むことになったとき、真っ先に気になることのひとつに医療事情があります。日本とフランスでも大きな違いがあるうえに、サラン・レ・バンのような田舎町では大きな医療機関もないため、もしものときのために知識を備えておくことは大切です。ここでは、サラン・レ・バンの医療事情について、フランスの医療システムを踏まえて紹介します。

サラン・レ・バンのクリニック

フランスでは日本でも導入されている主治医制度のため、眼科、歯科以外はすべて一般内科医師を受診することになります。クリニックによって、自由診療と予約診療の時間帯があるので、確認してから出かけるようにしましょう。サラン・レ・バンには2軒の一般内科医、2軒の歯科医、1軒の眼科医のクリニックがあります。フランスでは医師の高齢化が問題になっていますが、サラン・レ・バンも例外ではなく、医師が高齢になったことを理由に閉鎖したクリニックがいくつかあります。2017年現在登録されている2軒の歯科医の内の1軒も同じ理由から新規の患者を受け入れていないなど、今後ますますクリニックは減る傾向にあるようです。また、フランスでは日本の国民健康保険に当たるCarte Vitaleと、Mutuelleと呼ばれる民間の共済組合・相互保険のニ重構造になっていることが一般的です。Carte Vitaleは規定の医療費の70%が、Mutuelleは契約の内容によって残りの30%の内の何割かまたは全額が支払われます。

診療は数カ月待ち!?時間がかかるフランスの医療サービス

フランスで医療機関を受診するときには、日本と異なる点がいくつかあります。まず、眼科医、歯科医の予約の取りにくさです。一般的に、眼科医は6カ月、歯科医は2カ月先の予約しか取れないといわれています。実際、筆者が視力の低下に伴って眼鏡を作った際には、医師の処方箋があれば保険が適用されて費用は保険会社から支払われるのですが、そのために6カ月眼科医の診察待ちをしました。同様に歯医者は、銀歯が取れた程度のことでも2カ月、3カ月待ちは当たり前です。一方、一般内科医は予約も取りやすく、自由診療の時間帯に行っても1時間以内の待ち時間で受診することができる場合が多いです。ただし、一般内科医には聴診器や診察台程度の設備しかないところが多く、レントゲンやエコー、血液検査などの検査や薬の処方などは外部に委託されています。ですから、何か病気の疑いがある場合には検査を行っているラボラトリーなどに自分で予約を入れ、その検査結果を持ってまた主治医のところに行き必要があれば専門医を受診するなど、かなりの時間と労力を必要とします。

2~3時間待ちは当たり前!?急患は総合病院の緊急受付へ

緊急に診察や治療を受けたい場合には、緊急受付のある総合病院などに行きます。急病や骨折などはもちろん、目に異物が入った場合など、クリニックでは対応できない場合には事の大小に関わらず、緊急受付に行かなければなりません。そして、緊急受付といっても病気や怪我の状態によっては2~3時間待たされるのはよくあることで、8時間待たされた友人もいます。ですから、子供が熱をだした場合などは、待たされても医療機関を受診するか、家でゆっくり休ませるかという究極の選択を迫られることになります。さらに、サラン・レ・バンには緊急受付のある総合病院はないため、車で40分くらいかかるドール(Dole)かブザンソン(Besançon)まで行かなければなりません。その代わり、総合病院なので検査などは病院内で行われ、すぐに治療を受けることができます。フランスの医療技術やシステムは世界でもトップレベルといわれていますが、日本の医療サービスに慣れている私たちには不便なことも多いということを肝に銘じておきましょう。

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