オンタリオ州ウォータールー市は、トロントから車で1時間強と交通アクセスのいいロケーションにあります。しかし、トロントと比べるとウォータールー市の買い物情報はネットや書籍で調べてみてもほとんどありません。そのため、移住する予定の人にとっては市内に買い物スポットはどれくらいあるのか、日本食材は手に入るのかなど心配になることは多いでしょう。そこで、この記事ではウォータールー市の買い物環境にスポットを当ててご紹介します。
市内にはスーパーやSCが多数!買い物時に気を付けたいポイントとは?
オンタリオ州ウォータールー市は、市内各地にスーパーやショッピングプラザやモールなどがあるので買い物に困ることはありません。中でも市最大規模の商業施設「コネストガモールショッピングセンター」は、平日でも多くの買い物客で賑わいます。店内にはGAPやH&Mのように日本でも広く浸透しているファッションブランドをはじめ、多数のアパレルブランドや雑貨店、本屋、靴屋、スーパー、映画館などがあります。また、スーパーは北米スーパーの系列店が市内各地にたくさんあるので、日常的な買い物も不便は感じません。ただ、売り物は日本の商品と比べて大きく、大量にパック詰めされているため、1回の買い物で日本での買い物の何倍もの量になってしまうことがよくあります。こまめに運行しているバスを使ってスーパーに行くのもいいですが、買い物を終えたら大荷物になってしまいバスに乗るのも大変だったということになる可能性もあるかもしれません。
次に買い物の際に気を付けておきたいポイントを2点紹介します。1点目は、販売されている飲食物は必ず賞味期限や食材の鮮度を確かめることです。遭遇するケースは少ないですが、日本では考えられないような賞味期限切れの商品や、生鮮食品が著しく鮮度の落ちた状態で陳列されていることがあるためです。2点目は、週末に買い物する場合は営業時間を事前に確認しておくという点です。これは市内のスーパーとショッピングモールはいずれも土日や祝日は閉店している店舗や、夕方には閉店してしまう店舗が多いためです。実際、私が来たばかりのころ、営業時間を確認せずに買い物に行ったら閉店していたといったことが何度かありました。無駄足を踏まず、余裕をもって買い物をするためにも事前チェックはしっかり行いましょう。
新鮮な野菜や果物はファーマーズマーケットでお得に楽しく買おう
オンタリオ州ウォータールー市内では買い物に困ることはないのですが、野菜が萎れていたり、肉類が緑色に変色していたりするなどと陳列している生鮮食品の鮮度にがっかりすることがあります。そこで、鮮度がいい食品をお得に買うのにおすすめのスポットがウォータールー北部に位置するSt.Jacobsのファーマーズマーケットです。ここのファーマーズマーケットは州最大級の規模を誇り、平日休日問わず、たくさんの来場客でにぎわっています。
マーケットでは農家がキャベツやコーン、パプリカ、トマト、りんごなどさまざまな野菜・果物を直売しているほか、手作り木工品や衣料品、雑貨店、飲食店などがずらりと軒を連ねています。野菜はバケツほどの大きな容器に入って販売していることもありますし、閉店時間間際になると活気あふれるセールを行う店もあるので、足を運ぶだけでも楽しめます。開催時期や時間は年によって変わることがあるそうですが、2017年の開催時間は木曜と金曜が通年午前7時から午後3時半までです。6月中旬~8月の夏期間には、火曜の午前8時から午後3時も開催されます。
ウォータールーでも和食材は入手可能!
オンタリオ州ウォータールー市内でも和食材を買うことができます。入手するポイントは市内に複数ある北米スーパーのチェーン店と、アジア食材店の活用です。
まず、北米スーパーのチェーン店についてです。ほとんどのスーパーの一角にInternationalコーナーがあり、日本の調味料をはじめ、世界各国のメジャーな調味料が陳列されています。ただし、並んでいる日本の調味料は醤油、ポン酢、酢、照り焼きソース、とんかつソースくらいで、醤油は減塩かそうでないかくらいしかバリエーションがありません。また、北米スーパーでは柔らかいキャベツや白菜、ニラ、春菊などといった日本人になじみのある野菜が置いていないので、北米スーパーだけでは和食を作るのは難しいのが難点です。
より和食材を入手するには、ウォータールー大学近くにあるプラザ内のWaterloo Central Supermarketがベストです。ここは主に中国人を対象とした食材・商品が多く並びますが、日本人が食べ慣れているキャベツや白菜のように北米スーパーでは手に入らない野菜や、しめじ、えのきなどのキノコのほか、日本のお米に限りなく近いカリフォルニア米や日本製のお菓子もありますし、調味料も味噌やみりん、料理酒などある程度のバリエーションが並んでいます。しかし、醤油は600mlで日本円にして700~800円ほどするうえに、一般的なスーパーのように安売りセールをしません。隣町・キッチナーのダウンタウンにもNew City Supermarketというアジア食材店があるので、取扱商品だけではなく、価格を比べてみるといいでしょう。